最近アレルギーの子が増えてきているらしいですね。
アレルギーの診断を受けると同時に食物経口負荷試験について紹介された人もいるかと思います。(実際わたしもその一人)
いざ受けるとなるとどんなことするんだろう・・!?と不安になったので今回は実際にアレルギーの食物経口負荷試験を受けてきた体験談を紹介します。
※あくまで一例です。アレルギーの食物経口負荷試験はかかりつけのお医者さんに相談しながら実施することを強くおすすめします。
目次
アレルギーの食物経口負荷試験とは
アレルギーの食物経口負荷試験とは、アレルギーの原因と疑われている食べ物を食べてみることで、実際にどの程度食べることが出来るかを確認する検査のことを言います。
アレルギーが確定しているか疑われている食品を単回または複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査
①原因食物の確定診断、②安全に摂取できる量の決定または耐性獲得の診断のために行う引用元:食物アレルギー研究会HP
血液検査の数値だけではアレルギーかどうかは判断出来ません。
「数値が高い=アレルギーの反応がでる可能性が高い」というだけなのです。
つまり数値が高くても実際に食べてみたら大丈夫ということもあるので、実際に食べてみないと分からないというのが現状です。
アレルギーの食物経口負荷試験を受けた理由
息子は現在2歳10ヶ月。卵・乳にアレルギーがあり、保育園では一部除去食を提供してもらっています。(卵10g以下、乳8cc以下に抑えて貰っている)
私の住んでいる自治体では、保育園へ一年に一回、医師に書いて貰った生活管理指導票(どの食材をどれくらい食べることが出来るかを書いたもの)を提出する必要があります。
この書類を提出することが主なきっかけでしたが、前回検査を受けてから一年が経過していたこともあり、食べられるものが少しでも増えているといいな、という期待を込めて受けました。
アレルギーの食物経口負荷試験を受けるまで
アレルギーの食物経口負荷試験を受けるまでの流れを紹介します。
血液検査
アレルギーの反応は血液検査の結果だけでは判断出来ないといいつつも、やはり重要な指標には変わりないのでまずは血液検査をします。
可哀想ですが、別室に連れて行かれ息子の恐れている「チックン」へ・・・。
息子のアレルギーの数値
今回のアレルギーの検査結果はこちら。
一年前と比べて数値がぐっと下がりました。
検査項目 | 一年前の測定値(クラス) | 今回の測定値(クラス) |
卵白 | 5.71UA/ml(クラス2) | 2.14UA/ml(クラス3) |
オボムコイド | 0.86UA/ml(クラス0) | 0.31UA/ml(クラス2) |
ミルク(牛乳) | 7.09UA/ml(クラス3) | 3.93UA/ml(クラス3) |
オボムコイドというのは熱を通しても残るアレルゲン物質のこと。つまりこの値が低ければ、熱を通した卵料理は食べられるということになります。
今回オボムコイドのアレルギー判定については陰性(アレルギーなし)のところまで値が下がっていたため、卵に関しては病院でなく自宅で試験しても大丈夫という判断になりました。
乳に関してはパンなどに微量に含まれる乳は口にしていたものの、直接牛乳を飲んだことはなく不安だったため食物経口試験を実施することになりました。
いざ、食物経口負荷試験
乳のアレルギー食物経口負荷試験を受けるにあたり、私の病院では以下の持ち物を持参するように言われました。
- 母子手帳
- 健康保険証
- 乳幼児医療証
- 牛乳
- コップ(普段使っているもの)
時系列で実施した内容をご説明しますね。
14:10~14:30 牛乳25ccを飲む
(30分様子見)
15:00~15:30 問題なさそうなので追加5cc
16:00 ポツポツと赤みが出てくる
17:00 赤みが引いてきた 再診
これまで保育園では8cc以下に抑えて貰っていた牛乳ですが、先生の判断で25cc飲むことに。
持って行った牛乳から先生がシリンジ(注射筒)で25cc測ってくれました。
息子は直接牛乳を飲んだことがなく、飲みたくないと抵抗され飲みきるのに非常に時間がかかりました・・・(想定外の時間ロス)
その後30分ほど様子を見ましたが、特にアレルギーの症状は出ず。
平気そうなので、追加で飲めるだけ飲んで、と言われましたが息子が牛乳を飲むことに抵抗し5ccほどしか飲みませんでした。
しかししばらくすると赤みがポツポツ。
先生に飲めるだけと言われてゴクゴクと飲んでしまわなくて良かったと思いました。
軽い症状で済んだため、1時間ほどすると全く症状は消え、問題がないことを確認し試験終了となりました。
その後アレルギー食について
試験の結果を受けて、その後の家でのアレルギー食について相談しました。
卵に関してもつなぎ程度しか食べさせたことがなく不安だったため食べさせ方を相談しました。
家では10ccを週に3回飲んで少しずつ
家ではゆで卵1/6から初めて2週間毎に量を増やす
アレルギーの食物経口負荷試験まとめ
今回のアレルギーの食物経口負荷試験をまとめます。
- 一年前に比べて血液検査の結果がかなり良くなっていた
- 牛乳25ccまでなら飲んでも反応が出なかった
- 牛乳は1日10ccを週3回
- 卵はゆで卵1/6を2週間続けて少しずつ量を増やす
少しずつではありますが、食べられる量が増えてとても喜ばしいです。
アレルギーの食物経口負荷試験は医師立ち会いの下に食べることが出来るので、万が一のことを考えるととても安心できました。
試験受ける前は、一体どんなことをするのか分からず不安でしたが、受けてみて良かったです。
この記事を読んで、アレルギーの子をもつお母さんの不安が少しでも解消出来れば嬉しいです。
最後に注意してほしいのですが、これはあくまで私の息子に限った話です。
アレルギーの食物経口負荷試験はかかりつけのお医者さんに相談しながら実施することを強くおすすめします。
それでは今日はこの辺で。りこかる(@rikocal)でした。